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たんじゅん農法チップ研究会in小田原(2011.2.13)

昨日、小田原の「21世紀の農学校」にて木質系チップ使用者による研究会が開催されたので参加してきました。
会の様子は農学校の農園長さんのブログや、ちゃありぃふぉとさんのブログ「炭素循環農法で家庭菜園」などに詳しく紹介されています。

この会では事例報告として僕も時間を頂き、剪定チップの発酵方法などについて発表させていただいたのでその要旨を以下に掲載します。

生育阻害物質について

樹木には植物の根を傷めたり微生物を殺す成分(以下、生育阻害物質と呼ぶ)が含まれているので、これを除去した後に畑に入れる必要がある。

この生育阻害物質は、竹には含まれず広葉樹では幹の部分のみに含まれるが、針葉樹の場合は枝葉にも含まれる。
針葉樹を多く含むチップ材を利用する場合は生育阻害物質の除去は必須であるが、これは好気性微生物による高温発酵と分泌酵素により除去が出来る。

生育阻害物質の除去方法

生育阻害物質除去は具体的には高炭素資材の水分調整(60%)とC/N比の調整(70~100程度)の後に堆積することで高温発酵を行う。
ただし、生の樹木を原料とするチップの場合、水分調整や窒素源の添加は不要。(はじめからバランスがとれている)

堆積の高さは1.5~2メートル。低いと発酵熱の維持が不安定に、高いと下部が酸欠になりやはり発酵熱の維持が困難になる。
また、堆積量が少ないと発酵熱の維持が困難で安定した発酵とならないので、1トン以上を推奨。

60℃を超える発酵熱が出れば発酵は成功と言え、発酵熱が下がった時点で切り返しを行い、2~4回程度の切り返しをすることで完成。(期間としては2~3ヶ月)

発酵処理を行わない場合、半年程度資材を雨ざらしにすることで同じ効果が得られる。
つまり、畑の菌類が食べられるように下ごしらえするのがこの作業の目的であり、一般的な堆肥作りとは目的が違う。

生育阻害物質による害の実例

生育阻害物質除去をせず畑に入れると3ヶ月から半年程度、正常な作物の生育は望めない状態になる。

20110213チップ研究会資料01
生木を破砕して10日程度経過の1次破砕チップ(針葉樹主体)

20110213チップ研究会資料02
定植したばかりのネギ畑に2~3センチの厚みで散布して鋤込み

20110213チップ研究会資料04
チップ鋤込みから2月半経過。正常な生育どころか枯死した苗も多く、欠株が目立つ

20110213チップ研究会資料05
生育阻害物質により死んでしまった菌が肥料化し、それを吸い上げたネギにアブラムシがつく

20110213チップ研究会資料06
チップは豊富に存在するものの、菌が食べられる状態ではないために養分化せず、ひどい状態のネギ

20110213チップ研究会資料03
大根の場合、発芽はするものの本葉が出る頃に枯れてしまう

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コメントの投稿

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2月13日チップ研究会に参加して

>こんにちは
>先日の研究会で実践に基づく失敗例、その後の対応と成功事例や問題点等
>新規実践者にとって非常に勉強になりました。
>林さんはチップは生ほどよく(エネルギーの観点から)と述べていますが
>入手チップはその都度品質が異なり、従って対応も異なることが良くわかりまし
>た。
>小生のところも去年は里芋、ジャガイモ、インゲン、ニンジンなど収量が散々で
>したが、今年は慣行並みの収穫が出来るように努力したいと思います。
>ありがとうございました。
>最後に種蒔き床は何をどのように使用していますか、よろしかったら教えていただ>ければ幸いです。

お疲れさまでした

一昨日は遠い所、お疲れさまでした。
お会いできてとても良かったです。
また、二次会にも来て頂き、ありがとうございました。
とても楽しかったです。
もう少し暖かくなったらそちらにも訪問しに行こうかと思います。

みまつさん

おっしゃるとおり、炭素資材は生に近いほどエネルギー量が多く良いのですが、菌が食べられるように最低限の加工(調理)が必要な場合があるということですね。

僕自身、今はまだ試行錯誤が続いていますが、一旦向こう側へ突き抜けてしまえばおそらく「こんな簡単なことはない」と感じるようになるのではないかと想像しています。

種まきについて現時点では「失敗無く苗を作る」ということを優先してますので、市販の培土(タキイの「種ばき培土」)を購入してペーパーポット育苗をしています。
これはおそらく肥料分を含んだものなのですが、実際に使ってみてどぎつい肥効は示しませんので、いいかなと思ってます。
城さんのサイトですが、以下のURLの下の方にこれらが出ていますので参考にしていただければと思います。
https://picasaweb.google.com/tanjun5s/REuIBI#

ちゃありぃふぉとさん

こちらこそ、お会いできてすごく楽しかったです。
また、千葉勢の層の厚さをまざまざと見せつけられました。

はい、暖かくなったらお越し下さい(^^
僕も一度、千葉~茨城ツアーをしたいと思ってます。

剪定チップ

はじめまして。

愛媛県松山で耕作放棄地を借りて趣味の領域ですが「炭素循環農法」を
取り入れて試行錯誤しています。

サラダ農法(笑)を一年間やってみましたが、撃沈♪
今シーズンから剪定チップを炭素資材として取り入れました。

迷えるアマチュア愛好家に・・ご教授よろしくお願いいたします。

http://blogs.yahoo.co.jp/mituki_ehime/folder/1041127.html

いよ美月さん

ブログ拝見しましたが、非常に詳細に記録をしておられて、貴重な資料になりますね。

剪定チップについて気になったのですが、ほぼ生の状態で鋤込んでおられるようですが、チップの樹種は何でしょうか。
広葉樹の枝葉でしたら全く問題ないのですが、針葉樹系でしたら生は危険です。

生育阻害物質

こんばんは。

早速のレコメありがとうございます。

おっしゃる通り僕は林さんの「生ほどエネルギーの・・・」を過大評価し
針葉樹の混在するチップを平気で鋤き込んでいました。

堆肥化する事を避けるため野積みせず土嚢袋に詰めたまま雨ざらしにして
1ヶ月経過したものを、これで大丈夫って勝手に決めつけ鋤き込みにマルチに
使っています。秋に植えつけたタマネギは枯れて消滅こそしていませんが
植えた時点とほぼ同じサイズのままです♪

剪定チップを計画的に調達して使用可能な資材に仕上げ、廃菌床チップを
即戦力に使うのがベストなのかと考えています。

いよ美月さん

僕が半生の剪定チップを畑に入れたのもいよ美月さんと同じ理由です。
生育阻害物質さえなければ、半生の方が菌の回りも早いですし、エネルギー的な効率もすごく良いですからね。

針葉樹系チップの生でもマルチ的な使用の場合は害はなさそうで、一作終わった頃にはアク抜きも出来ていてスムーズに菌が回る気がしてます。

極力エネルギーは温存したままアク抜きをするには、どのような方法でどれくらいの期間が必要なのかはこれからの課題ですよね。

生育阻害物質の除去方法

おはようございます。

僕が調達している剪定チップは民間リサイクル会社で
各所から持ち込まれた剪定くずを粉砕して堆肥を製造販売しています。

そちらと交渉して堆肥の原料となる剪定チップを生のまま(たぶん一次粉砕)
1k3円譲っていただいてます。

軽トラックを持っていませんので人力で大判の土嚢袋に詰め込んで
箱バンに積み込み、頑張っても1回に運べる量は300kgほどです。
(往復2時間以上かかります)

畑の空きスペースに野積みするとすれば最低3回分以上ストックする必要
がある計算ですね。

小規模なので1トンを使用するサイクルと堆肥化しないで阻害物質が抜ける
サイクルにギャップが生じる気がします。

現在土嚢袋のまま雨ざらしで保管していますが2ヶ月ほど経過したものは
底のほうは菌がびっしり、上のほうは変化なしの状態です。
チップ独特のツンとくる匂いは消えています。

次回調達からは、粉砕直後のものではなく段階別に積まれている
すこし時間がたったものを買って帰ろうかと考えています。

生育阻害物質が抜けた状態のサインがあればご教授ください。

いよ美月さん

生育阻害物質が抜けたサインについて、一番確実なのは発芽試験をすることだと思います。

においで判断する場合、1次破砕のような粗いものですと、においは抜けていても生育阻害物質は抜けておらず害が出たという経験があります。
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