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二つの経路

土に入れた有機物が養分化する経路は二つある。


腐敗的な分解とそうでない分解。


まず、前者の腐敗的な分解は、炭素分の少ない有機物(米ぬかや油かす、畜糞などの腐りやすいもの)を土に入れた場合の経路で、バクテリアが主体になって行われる。

この分解は、短期間に速い速度で行われるため、土に入れると急速に養分化されるものの、分解終了も早いために作物の生育後期では養分不足になりやすい。

さらに、この短期間で分解されるという特性が少し厄介で、バクテリアが一気に増え活発に活動することによって土壌環境が酸欠になりやすく、その結果作物の根が窒息したり、有機物の嫌気分解由来の生成物(アンモニアや硫化水素など)により根や土壌を傷めることになる。

また、植物の養分要求は、生育期間を通して変動が穏やかな環境が望ましいのだが、腐敗的な分解環境では養分や酸素状態の変動が激しいために大きなストレスとなる。

さらに、この分解活動は温度や水分の状態に影響を受けやすいので、天候要因も大きく作用してくる。


もう一つの腐敗的でない分解、これは炭素分の多い有機物(籾殻や稲わら、落ち葉や木質系資材など)について行われるもので、キノコ菌がその入り口となるものである。

この分解は穏やかなもので、ちょうど腐敗的分解と対称的な状況で進行していく。

すなわち、微生物の活動が長期にわたって安定して行われることにより、作物にとっても快適な環境が提供されることになる。

さらに付け加えるなら、この環境がまさに草木が自然状態で生育している環境であり、進化してきた環境でもある。


このことをごく簡単に表現してしまうなら、
腐りやすいものを土に入れるから土が腐り、野菜が不健康に育つので虫が出たり病気になるが、腐りにくいものを入れれば全てがその逆になる。
ということになる。


どちらの経路をたどるかは作物を植える前の土づくりの段階でほぼ決まっていて、美味くてきれいな野菜ができるか虫だらけの野菜ができるかは、農業者が選択した経路次第と言える。
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